開いた天のふた。
ある森に大工の熊さんが居ました。熊さんは、いい腕をしていましたが、仕事がありませんでした。ある日の事、そこを狐が通りかかりました。狐は、熊に言いました。
「くよくよ悩んでいてもしようがない。一杯飲もうよ。」そういってお酒を飲みだしました。二人は、森の中で大騒ぎしました。そのうち熊が言いました。
「家が古く成っているから壊して作り直そうかな。」
狐は、
「そうだね。ついでに、他の家も壊しちゃえ」と、けしかけ森の家をどんどん壊しだしました。森は、大騒ぎです。
熊は、ふと気がつくと森の家をほとんど壊していました。シマッタ!どうしよう。
その時狐が言いました。
「僕が、けしかけたんだ。僕が責任を取るよ。」
そういって狐は、総理大臣に化けました。そして森の住人に言いました。「これから熊さんが、皆さんの家を建て直します。喜んでください。」
そういうと、森の家の材料と、必要なものを全てそろえました。
熊は、びっくりして気がつくと狐だと思ってお酒を飲んでいた相手は、神様だったのです。熊は、喜んで熊力(能力)を発揮して、森の家を全て建て直しました。
0コメント